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瀬戸内アートめぐり・岡山「犬島・精錬所の遺構美術館」 2011年7月

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レンガ造の旧陸軍舞鶴要塞「葦谷(あしたに)砲台跡」を見ていて、砲台跡ではありませんが、瀬戸内アートめぐりに行ったことを思い出しました。

「犬島アート・精錬所の遺構美術館」

岡山・犬島港前にある「精錬所跡美術館」を管理しているところです。
入館前に簡単な 「精錬所跡」 の説明と、注意事項がありました。

犬島アートプロジェクト「銅精錬所」

犬島精錬所美術館は
犬島に残る銅製錬所の遺構を保存・再生した美術館です。

「在るものを活かし、無いものを創る」というコンセプトのもとに作られ
海側には、既存の煙突やカラミ煉瓦が敷き詰められていました。
ここは出荷場だったそうです。


大煙突付近は煙突が倒壊しないように補強工事が施され
周辺は整備がされているので、とても近代的に見えます。

煙突の地下はアートの展示スペースになっていて中に入る事ができました。
この煙突は煙突効果を利用した空調に使われていました。


美しい煉瓦のアーチです。


犬島精錬所跡を象徴する煉瓦の塀が立ち並んでいます。
1909年に地元資本によって「犬島精錬所」は建設されました。

銅が江戸期より主要な輸出品として日本経済を支える存在でしたが、銅の精錬時に発生する煙害対策や原料輸送の利便性から建設されたそうです。


煙突の近くに碧くよどんだ池がありました。

藤田組、住友へ経営者を変えながら銅の精錬が行なわれたそうですが
銅価格の大暴落によって、約10年で操業を終えたそうです。

犬島では一時的に人口が急増し、港の周辺には会社の社宅や飲食店・娯楽施設等が建ち並び、銅生産の好調ぶりが反映され、最盛期には2000人を超える従業員がいました。

発電所跡

精錬所跡で最後に行ったのは「発電所跡」でした。

「発電所跡」の案内があり矢印を進んでいくと、突然今までに見たことのない風景がそこにありました。大きくそびえる煙突に手前の壁と屋根がない建物を惹かれるままに見ていると、美しい野外ステージ跡のようにも見えました。

行ったのは2011年ですが、かつての大規模な精錬事業を伺わせる遺構が90年近く経っても、こんなに良好な形で残されていました。廃墟の工場や廃校になった校舎は、映画やテレビのロケ地になったそうです。

「犬島」 の名前の由来は・・・
〇菅原道真が左遷され九州の大宰府へ向かう途中、潮に流され遭難しそうになった時に、犬の鳴き声に導かれ向かった地に、かつて自分が飼っていた犬とそっくりの石があったので、その石を犬石と名付けられました。
その後、地元の人々からは犬石様と呼ばれ親しまれ、名前の由来になった。

〇岡山に伝わる桃太郎伝説の後日談で、鬼退治の褒美として犬に与えられた島が犬島でした。それが名前の由来であるという説もあります。

瀬戸内アートめぐりに行ってから、7月で10年が経ちます。
昨年からのコロナウイルスで、時間の経つのが早いような遅いような・・・(*_*;

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