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大奥の礎を築いた春日局の菩提所「麟祥院(りんしょういん)」

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妙心寺塔頭で本坊の北方に位置する天球院の近くに
大奥で知られる、春日局の菩提所「麟祥院」があります。

春日局は、慶長九年(1604)三代将軍家光公の乳母として
家光が将軍となると、大奥第一の権威を誇り礎を築きました。


麟祥院は徳川第三代将軍家光の乳母「春日局」追福のため
碧翁(へきおう)和尚を開山として建立された寺院です。


寛永六年京都へ上り御所に参内し、春日局の号を賜り
寛永20年(1643)9月14日、65歳で卒し、当院墓地にて永眠。

寺院内にある御霊屋は、仙洞女御所にあった釣殿を後水尾天皇より
下賜されたものです。 方丈の襖絵を描いた、海北友松の子海北友雪
(かいほうゆうせつ)は春日局と関係が深かったと言われています。


軒丸瓦の折敷三文字、寺紋、稲葉家家紋。

稲葉佐渡守正成の妻となり、正勝、正定、正利の三子をもうけましたが
慶長九年(1604)三代将軍家光公の乳母として召出され3千石を賜りました。

普段は非公開ですが、この特別公開の時のみ友雪の江戸時代初期の名作
方丈襖絵「雲龍図」を見ることができるそうです。(春日局画像 所蔵。)

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