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大阪・天王寺の 縁結びの神さま「愛染(あいぜん)さん」

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「愛染さん」の名前は子供の頃から聞いて知ってましたが
天王寺七坂を散策したときに、初めて行ってきました。(5月17日)


愛染堂 勝鬘院(しょうまんいん)


「愛染さん」と、親しみのある呼ばれかたをしています。

西暦593年(推古天皇元年)、聖徳太子は、敬田院、施薬院、療病院、悲田院からなる四天王寺を建立されました。 その中の施薬院は、あらゆる薬草を植え、病に応じてあまねく人々に与えられるようにと現在の愛染堂の場所に建立されました。


藥医門


本柱2本の後方に控柱2本を建てた赤い門が藥医門です。

聖徳太子が愛染堂を創建された当初は、この場所が施薬院だったことも
あり薬医門と呼ばれています。また縁起の良い赤門を通って赤門(東大)を
始め志望校への入試を突破できるようにと、来られる人もあるそうです。


愛染かつら


愛染堂の藥医門をくぐった右奥に「愛染かつらの木」があります。

樹齢数百年といわれる巨大な桂の木に、ノウゼンカズラのツルが巻き付き桂とカズラが一体になっている様子から、カップルの縁を取り持ってくれる「恋愛成就・夫婦和合の霊木」として親しまれています。毎年、夏になると木の幹に絡みついたカズラの葉っぱが生い茂り、オレンジ色の花が咲くそうです。


愛染めの霊水



絶えず流れ出る愛染めの水を飲めば、愛敬を授かり、さらには開運、夫婦和合、良縁成就・安産、出世、商売繁盛などの功徳があるとされる大人気の霊水で、この水で染め物をすると色よく染まると昔から言われ「藍青商(染物屋)」の間では信仰が篤く「賑わしや愛染詣での紺屋づれ」と詩に詠われたそうです。


金堂


境内の中央に構える朱塗りの金堂は、推古天皇元年(593)聖徳太子によって創建されました。その後、織田信長の大阪石山寺攻めの際に焼失しましたが、徳川幕府二代目将軍・徳川秀忠の手によって再建された歴史ある建物です。
(内部の構造は、江戸時代の様式を伝えるもので大阪府の指定文化財に指定)

金堂の壁に掛けられた献灯(けんとう)は、江戸時代の近松門左衛門『冥途の飛脚』や、井原西鶴『男色大鑑』にも描かれている由緒ある風物です。


多宝塔



金堂の後ろに建つ多宝塔は、推古天皇元年(593)聖徳太子によって創建されました。その後、織田信長の大阪石山寺攻めの際に焼失しましたが、慶長2年(1597)豊臣秀吉により再建されました。
(大阪市最古の木造建造物として国の重要文化財に指定されています。)

多宝塔の内部には、秀吉が戦勝祈願のために造像させたといわれる大日大勝金剛尊像と、極彩色で描かれた十二天の壁画と柱絵が奉安されています。多宝塔の蛙股(かえるまた)には、見にくいですが十二支の彫刻が施されています。

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