
治承四年(1180年)の福原遷都に際し、平清盛が都の鬼門鎮護のため
京都の北野天満宮をこの地に勧請したそうです。

鳥居を抜けると段を連ねる長い参道を上がった右側に
「かない鯉」の手水鉢があります。
鯉に水をかけて祈願すると「鯉にかける」恋愛が成就するといわれ
現在では、水かけ祈願叶い鯉といわれています。

参道を上がった左側から「風見鶏の館」と港が見えます。

境内中央には、寛保二年(1724年)から、神戸の港を見守り続けてきた
拝殿が建立されています。
拝殿は舞台として舞の奉納や、人前挙式などが行なわれ
国際祭りなどの際には各国の民俗芸能が奉納されています。
(神戸市の重要伝統的建造物に指定)

菅原道真公は845年、乙丑の年にご誕生になられました。
牛がお好きで、903年、59才で配所でお亡くなりになられたとき
遺言に従って鬼門にあたる宝満山の麓に埋葬しようとご遺骸を
牛車にお乗せして来たところが、急に牛が臥せ動かなくなりました。
ここに葬ってほしいというのが、道真公の思召しなのだろうとそこに葬り
この牛は道真公の思召しをうけた「御神牛」として崇められているそうです。

沢山の方が願かけしています。

菅原道真公(天神様)が祀られている本殿です。
約260年前にご造営された本殿は、透塀、拝殿、鳥居、灯籠、石段は
昭和60年に神戸市の「伝統的建造物」として文化財に指定されています。

参道を下りて、「風見鶏の館」に向かう道から見上げると
少しだけ紅葉してましたが、紅葉にはまだ早かったようです。
(撮 11月13日)