
●京都市の北東部を流れる賀茂川と高野川の合流点に位置する糺の森は、この地に下鴨神社がまつられたのは紀元前90年よりも前のことで、平安時代にはこの三角州全域が下鴨神社の境内でした。(旧三井家下鴨別邸へ行く参道で撮りました。)
●室町時代の戦乱や明治時代初期の社寺領の没収などを経て、現在は約40分の1の広さになりましたが、それでも東京ドーム3つ分もある広い森林です。
●糺の森の語源には古来いくつかの説があり「神の前で偽りを糺す(真偽や罪の有無を追及する)」が語源だと言われています。「源氏物語」や「枕草子」にも、糺の森に鎮座する下鴨神社やその摂社の祭神「糺の神」を詠んだ歌が残っています。
●下鴨神社の多くの行事がこの森で執り行われ、京都三大祭のひとつである「葵祭」をはじめ「流鏑馬神事(やぶさめしんじ)」「御蔭祭(みかげまつり)」、夏の「御手洗祭(みたらしまつり)(足つけ神事)」などがあります。
※ 2018年の葵祭は、5月15日に葵祭・路頭の儀(行列)が行われます。
(雨天の場合は翌日に順延)