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高槻市・原八景の「宮下落雁(みやしたのらくがん)」が詠まれた八阪神社

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高槻市・原分校だった「原公民館」から、八阪神社に向かいます。
京都・八坂神社は「坂」ですが、高槻市の八阪神社は「阪」です。


八阪神社は原の中村にあり、スサノオノミコトを祭神とします。


社記によると、清和天皇の頃(9世紀後半)、疫病が流行したため
牛頭天王(ごずてんのう)を迎えたのがはじまりとされています。


境内には橋が架けられています。


北西から南東に向けて流れる雲谷川(くもたにがわ)です。
芥川と合流する川で、原八景の「宮下落雁(みやしたのらくがん)」が
詠まれたところです。(橋の上から東側を撮る。)
 
雲谷川「宮下落雁」が詠まれた漢詩を、口語訳しています。
     雲谷川 「宮下落雁 (みやしたのらくがん)」

 西から芦や萩が生えはじめ、秋が早くもやってきたかと驚く。
 並んで飛んでいた雁の群れが乱れ、中洲に下りた。
 目下に清らかな風が吹いて、雁も地を去りがたいようだ。
 お互いに呼び合って、川のほとりに立っている。


雲谷川を渡ると、左手に花崗岩製の石槽があります。
昔の石風呂との説もあり、有形文化財に指定されています。


毎年4月初めに「春祭歩射神事(通称:大蛇祭)」が行われます。
(2011年にも来たことがあり、これはその時の写真です。)

ワラで直径25cm、長さ30mもの大綱を編んで
これを大蛇に見立てて、村中を練り歩いたのち弓で射ます。

明治時代以前は、村の男たちが境内を流れる川を挟んで上下に分かれ、綱が切れるまで引き合ったといわれています。近くの池に住んでいた大蛇を退治した故事によると伝えられますが、豊作を祈願する春祭りが起源と考えられています。


拝殿前から「春祭歩射神事」が行われます。


拝殿奥の一段高いところに本殿があります。


「春祭歩射神事」の最後は、二人が揃って空に向かい
「乙矢(おとや)」と呼ばれる矢を高々と放つと終了されます。


八阪神社を出ると、キダチダリアが迎えてくれました。
皇帝ダリアとも呼ばれ、高々と大きな花を咲き誇っていました。

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