Quantcast
Channel: kikoがスタート
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2994

大阪市天王寺・住友家15代から寄贈された「慶沢園 (けいたくえん)」

$
0
0
茶臼山の帰り「和気橋」を渡ると、来た道と違う緩やかな坂道があったので
その坂道を歩いて行くと、立派な門が見えました。

慶沢園 北側の入口(2016年)

この立派な門は、「慶沢園」の北側に位置し
私の知っている「慶沢園」の入口とは別の「北門」でした。
北門の右側は「大阪市立美術館」です。


中に入ると、伏見宮貞愛親王が命名された「慶沢園」の池に
あべのハルカスが映っています。

慶沢園は、江戸時代からの大阪の豪商 「住友家15代 吉左衛門」さんから
大正15年(1926)に、大阪市へ本邸と共に寄贈されたものです。


舟石が見えてます。
名匠小川治兵衛により、1908年(明治41年)から作庭された日本庭園。

庭園の設計・施工者の「植治」こと小川治兵衛は、明治中期から昭和初期にかけて、東京の西園寺公望邸や平安神宮、円山公園など大規模な庭園を手掛け、近代造園のスタイルを確立したと称えられる造園家です。


庭園の奥に見えている建物は、同じ時期に寄贈された
住友家の本邸だった「大阪市立美術館」です。


慶沢園を歩いていると、どこかのお庭に似ていると思うことが
それは、御所の御池庭 (おいけにわ) でした。

四阿 (あずまや )

早朝に、ここから見るハスの花がきれいだそうです。


この入口(東南部に位置)が、私の知っていた「慶沢園」の入口です。
左横へ進むと、大阪市立美術館の正面玄関に出ます。

第15代住友吉左衞門さんは、明治37年(1904)に石造りの重厚な
重要文化財「中之島図書館」 の建物と、図書購入資金も寄贈されています。

重要文化財 「大阪市中央公会堂」 は、岩本栄之助氏の寄付でした。
この立派な人たちのことを、大阪人は忘れてはいけませんね。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2994

Trending Articles