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旧奈良監獄②「丸房と呼ばれていた重屏禁房と雑居房」

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五大監獄のひとつ「旧奈良監獄を見学」の続きです。


看守所前で解散して、集合時間までは自由時間でした。


蜜にならないように
人の少ない中央看守所から一番近い部屋へ行くと・・・


逆光で見難いですが
「 ここは重塀禁房(じゅうへいきんぼう)・・・?」

重屏禁とは
刑事施設では、規律及び秩序に違反する行為をした受刑者に対して
行政上の秩序罰、懲戒罰である懲罰を科していますが
旧監獄法では懲罰の種類として7日以内の重屏禁が認められていました。

受罰者を罰室内に閉じ込めつつ
かつ罰室を暗くし、臥具(寝具)を与えない懲罰です。

非人道的であり、受罰者の心身を著しく害するおそれがあるとして
戦後は運用が中止され、現在の刑事収容施設および被収容者等の
処遇に関する法律においては、懲罰の種類として採用されていません。


部屋の中に、狭くて丸い筒状を入れたような部屋があり
照明はなく光も射さないので、一日中暗くて冷たい房でした。

そして、重屏禁房を「丸房」と呼んでいたそうです。
なぜ丸房と呼ばれたのかは、頭を壁にぶつけても
傷がつかないように造られた円筒形の房だからでした。

私がこの部屋にいたのは一瞬でしたが
息苦しくなり、すぐに出てきました。((+_+))


上をみると、2階部分の通路の中央は金属で
階下から上階を、上階から階下を監視しやすくなっています。


この様な扉が、奥へと幾つも並んでいます。


居室の鍵は頑丈な二重です。


雑居房にきました・・・


ここは3人部屋です。

旧奈良監獄の雑居房の面積は9.6㎡ですが、現在の共同室は6人部屋で25㎡が規定の広さになっています。共同室の長所は社会共同生活への適応性をかん養できることですが、短所としては、悪風感染の幣を生じやすいということです。


幣を防止するため、受刑者を適当なグループに分類して拘禁するなどの方法が撮られています。 また、共同室拘禁では共同生活のための規律維持ということが重要でした。


共同室では、トイレが個室で使えるようになっていました。

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