旧奈良監獄③「第１実習場→２階中央看守所→講堂」

旧奈良監獄②「丸房と呼ばれていた重屏禁房と雑居房」のつづきです。
雑居房の奥まで行くと「第１実習場」がありました。

１階奥には受刑者が工場に行く際に持ち物検査する検身場があります。


受刑者たちが金属加工や


瓦、レンガ・木工などが作られたのです。


第１実習場から出て、１階の中央看守所を見ていますが
看守所が小さく見えるほど遠いです。


階段を上がって２階へいきます。


れんが造2階建の収容棟は
第1〜4寮の単独室と第5寮の共同室で合計約500の居室があります。


人が多く歩く場所には耐摩耗性のある
花崗岩が使用されているそうです。


2階の天井部分にあかり取りの窓があるので
下に見える１階部分も明るいです。


近鉄奈良駅の集合場所から思っていたのですが
参加者のほとんどが女性です。

2階の中央看守所

中央看守所から、5方向の舎房を監視できます。


中央看守所から、1階部分も見えるようになっています。
中央２階に講堂があるので行ってみます。


階段があり正面が講堂で、右の部屋はクラブ活動の部屋です。

講堂

600人以上の受刑者を収容することができる広い講堂です。


通信制高校の入学式、講演、慰問等に使用されたほか


雨天時の運動場としても使用されていたそうです。


講堂の窓から見える雑居房です。


何もありませんが「クラブ活動」の部屋です。

奈良少年刑務所では、職業訓練や学習指導のほかにもクラブ活動が大変盛んでした。　職業訓練や学習指導のほかにもクラブ活動が大変盛んで、サッカーやバレーボール、野球などのスポーツを通して地域社会の交流が行われていたそうです。


クラブ室の向かいの部屋は「 宗教の部屋・・・？」のようです。

区切られた各部屋には「仏教」「天理教」「キリスト教」と
書かれた紙が置かれていました。


2階の中央看守所に戻ってきたので
次は１階に降りて庭に出ようと思います。